• 球面・非球面・内面非球面 / 両面非球面

単焦点レンズ 各設計の違い

※ 画像は全てイメージです

球面設計

視界域・周辺収差イメージ

ゆがみイメージ

レンズの表面カーブが、球体の一部を切り取った形状をしている基本のレンズ設計です。表面カーブは一定です。

度数が強くなると、視界域が狭くなったり周辺部にゆがみを感じたりしますが、カーブが付いているフレームなどには非常に納まり良く装着できます。

非球面設計

視界域・周辺収差イメージ

ゆがみイメージ

レンズの表面カーブを非球面(球面ではない)にした設計です。球面ではないためカーブは一定ではなく、非常にフラットになるのが特徴です。

表面カーブがフラットなため、レンズの厚みも薄く仕上げることが可能となります。

球面レンズでは対応の利かなかった周辺度数のパワーダウンも補正されるため、視界域が広がり、ゆがみも軽減されます。

内面非球面 / 両面非球面設計

視界域・周辺収差イメージ

ゆがみイメージ

ハイスペックのレンズ設計として、レンズの表面が球面で、裏面を非球面化した内面非球面設計と、レンズの両面を非球面化した両面非球面設計があります。

両者とも視界域が格段に広がり、周辺部の「ぼやけ」や「ゆがみ」を大幅に軽減させることが可能となります。

表面カーブが一定で高精度の度数対応ができるため、収差(ぼやけなど)補正面では内面非球面に分があり、薄さでは両面非球面が秀でています。

レンズ設計による厚みと見え方の違い

レンズの片面および両面を非球面設計にすることで、レンズカーブを浅く設定できるため自動的に厚みは薄く仕上がります。

レンズの片面および両面を非球面設計にすることで、周辺収差(ぼやけ)の補正が可能となり見え心地もアップします。

屈折率1.60球面・非球面 厚み比較(S-4.00)

屈折率1.60球面・非球面 厚み比較(S+3.50)
 

厚み比較図は、正面左に屈折率1.60の球面設計レンズ、右に屈折率1.60の非球面設計レンズをはめ込んだイメージ図です。以下のデータを元に算出された数値を元に作成しています。

□ レンズ度数:上段図S-4.00 / 下段図S+3.50 □ PD:62mm □ FPD:72mm □ レンズ横幅:52mm □ レンズ縦幅:32mm □下段図外径:65mm