レンズの表面カーブが、球体の一部を切り取った形状をしている基本のレンズ設計です。表面カーブは一定です。
度数が強くなると、視界域が狭くなったり周辺部にゆがみを感じたりしますが、カーブが付いているフレームなどには非常に納まり良く装着できます。
レンズの表面カーブを非球面(球面ではない)にした設計です。球面ではないためカーブは一定ではなく、非常にフラットになるのが特徴です。
表面カーブがフラットなため、レンズの厚みも薄く仕上げることが可能となります。
球面レンズでは対応の利かなかった周辺度数のパワーダウンも補正されるため、視界域が広がり、ゆがみも軽減されます。
ハイスペックのレンズ設計として、レンズの表面が球面で、裏面を非球面化した内面非球面設計と、レンズの両面を非球面化した両面非球面設計があります。
両者とも視界域が格段に広がり、周辺部の「ぼやけ」や「ゆがみ」を大幅に軽減させることが可能となります。
表面カーブが一定で高精度の度数対応ができるため、収差(ぼやけなど)補正面では内面非球面に分があり、薄さでは両面非球面が秀でています。
レンズの片面および両面を非球面設計にすることで、レンズカーブを浅く設定できるため自動的に厚みは薄く仕上がります。
レンズの片面および両面を非球面設計にすることで、周辺収差(ぼやけ)の補正が可能となり見え心地もアップします。
厚み比較図は、正面左に屈折率1.60の球面設計レンズ、右に屈折率1.60の非球面設計レンズをはめ込んだイメージ図です。以下のデータを元に算出された数値を元に作成しています。
□ レンズ度数:上段図S-4.00 / 下段図S+3.50 □ PD:62mm □ FPD:72mm □ レンズ横幅:52mm □ レンズ縦幅:32mm □下段図外径:65mm