ブルーライト(青色光 / 短波長光)は、可視光線(人の目に見える光)の中に含まれています。紫外線の次に波長の短い光で、目の奥まで届く非常にエネルギーの強い光です。
太陽光はもちろんのこと、LEDを使用したパソコンやテレビ、スマートフォンなどの液晶画面からもブルーライトが多く放射されています。
最近の研究では、ブルーライトを長時間目に入れると、視界のちらつきや目の疲れに加え、体内リズムを崩し睡眠障害を引き起こすという報告もされています。
ブルーライトは波長が短いため、空気中に含まれる粒子(ほこりや水分)とぶつかりやすくなっています。
ブルーライトがこの空気中の粒子とぶつかると、光は散乱するため、まぶしさ・ちらつきを生じることとなります。
まぶしさ・ちらつきは、像のにじみにつながるため、目のピント調節機能に負担がかかります。
パソコン・スマートフォン・テレビなどの液晶画面には、LED(発光ダイオード)がバックライトとして使用されていることが多く、ブルーライトが強く放射されています。
液晶画面の分光スペクトル図を見ると、白色に見えてもブルーライトが多く含まれていることがわかります(機種によって違いがあります)。
450nm付近が最も強くブルーライトを放射しており、PC用レンズとしては、この部分の波長を抑えることが重要となってきます。
もちろん太陽光にも多くのブルーライトは含まれていますが、至近距離で長時間見るという点を考えると、液晶画面からのブルーライトの方が目への影響は大きいと思われます。
太陽からも強い青色光が放射されています。照度は晴れの日で約10万ルクスあり、これはオフィス環境の100倍にも達します。
自然界のブルーライトは、朝に浴びると体内時計をリセットさせ、脳とからだを活性化させてくれる働きがあるなど、決して懸念される性質ばかりではありませんが、強いエネルギーをもった光には変わりありません。
スポーツやドライブ・アウトドアなど、屋外活動においてもブルーライトをカットすることで、目への負担を減らすことができるといえます。