サングラスなどで、レンズの表面に反射防止コート(マルチコート)を装着させると、どうしても色が薄く見えたり、色調が変わってしまうということがあります。
レンズの表面は見た目に変化のないハードコート、レンズの裏面には明るさをアップさせる反射防止コート(マルチコート)を装着させた特別仕様のコーティングです。
一般的なハードマルチ
内面マルチ
一般的な反射防止コート(マルチコート)を装着させると、色の濃いサングラスレンズでも、色が薄く感じられ、目も見えてしまいます。一方、内面マルチを装着させると色の濃さは変わらず、目も見えにくくなります。
※カラーの濃度により、目の見え方は異なりますが、完全に目が見えなくなるというものではありません。
表面 ←―――――――――――――――――――――――――――→ 裏面
(画像①) (画像②)
グリーンの反射色
マジックふき取りテスト
(黄色い線から下がCSコート)
■ハードコート(キズ防止コート)
プラスチックレンズの場合、レンズ素材が外にむき出しだと簡単にキズがついてしまいます。そのような軽いキズを防ぐコーティングです。
■マルチコート(反射防止コート)
レンズ表面の反射を防ぎ、視界を明るくさせるコーティングです。マルチの反射色はグリーンを採用(画像①)。
■CSコート(撥水コート)
レンズ表面の撥水性を向上させたコーティングです。フッ素膜の改良により水や油をはじくため、汚れが付きにくくなります(画像②)。